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ナレッジエックスでは、この10年ほどはWebサイトの管理をWordPressといういわゆるCMS(Contents Management System)で行ってきました。初期導入やリニューアル時のサイトデザインは外部の業者さんに委託し、WordPress自体の導入も含めてお願いしました。
CMSという便利な仕組みを取り入れたので、サイトの更新、メンテナンスも積極的にできる・・・と当時は思ったものですが、結果としてどうだったかといえば、お恥ずかしいことですがほとんどサイト更新ができていなく、年に数回くらいしか更新していない・・・というような年もありました。しかも数回のうち2回は新年のご挨拶と年末年始休業のお知らせなので、実質、年に1~2回ということもあったくらいです。
CMSは確かに便利なツールではあります。ですが、アプリ開発においてフレームワークを導入すれば明日から即、生産性が劇的に向上するか・・・といえばそうではなく、フレームワークの使い方、アーキテクチャなどに使う人間が習熟してこないと生産性が向上しない・・・というのと同じで、CMSもそのツールの使い方に習熟しないと使いこなすことができません。
さらに、初期のサイトデザイン等々を業者の方にすっかりお願いしましたから、これも要するにアプリ開発で例えますと、設計から実装までいったんすべて完了しているソースコードを引き継いでメンテナンスするようなものですから、何かどこに書いてあるか、この部分を変えたいときにはどこを変更すればよいのか、この解析にとても時間がかかってしまいます。
当初は、CMSになったしサイトのメンテナンスも社員で手分けしてできる・・・などと思っていましたが、そういった習熟コスト、解析スキルを獲得してもらうリードタイムも含めてやってもらおうとすると、どうしても二の足を踏んでしまいます。
そんなコストをかけるくらいなら、私(代表中越)が自分でやればいい・・・なんて思っていますと、やはり零細企業の代表などは日々の自転車漕ぎでアップアップしているのが日常茶飯事ですから、サイトの更新になんてとても手が回らない・・・
この1~2年で、Claude CodeやCodex、Github Copilotに代表されるようなエージェント型のAIツールが台頭してきました。
AI研修に登壇しているときにも講師としてよく受講者様に申し上げているのが「面倒だなと思った作業があったらそれがAIの使いどころです」という言葉なのですが、まさに私にとってのWebサイトメンテナンスがこれでした。
それ以外にも、単に作業の効率化というだけでなく、SEO対策のような専門知識や知見の必要な作業についても、外部の業者さんにお願いするとコスト面でなかなか大変ということともあり、ほとんど何もできないままでした。これも、AIの知見を使って手伝ってもらえばいいのではないか?と思い立ちました。
とはいえ、WordPressを操作してあれこれしてもらうのをAIにやってもらうのは、不可能ではないと思いますが逆にいろいろ面倒そうな予感がしました。
エージェント型のAIツールは、そこにソースコードがあれば、内容を読み取って新しいソースを作成したり、修正したりが自在にできます。つまり、人間の使い勝手のために作られたCMSツールは、かえってAIにとっては足枷になりかねないのです。
弊社では、Claude Codeの法人プランを契約して日々活用しております。まずはWordPress管理のページをClaude Codeに頼んで、全部HTML/CSS/JavaScriptのプレーンなファイルに戻す作業を行ってもらいました。
これは、実は結構時間がかかり、作業に対する人間のYES/NOの確認が挟まったせいもありますが、なんだかんだ(業務時間中のみですが)2~3日はかかったと思います。
どうにか変換が終わり、いよいよサイトのメンテナンスに入ります。
弊社ではこのところAI関連の研修に力を入れておりまして、いくつか新規コースもリリースしているのですが、これらの紹介ページすらもろくにできていなかったというお恥ずかしい状態でした。
なので、まずは先行して作ってあった研修カリキュラムの情報などをプロジェクト内において、これを参考に研修紹介用のページを作って、とClaude Codeに命じますと、瞬く間にページを作り、トップページからのリンクなどもちゃんといれてくれました。WordPressのUIをあれやこれやして作るよりも、はるかに簡単でストレスがありません。
これまた大変お恥ずかしい話ですが、ピーク時と比較すると弊社のWebサイトのアクセスは右肩下がりです。
など、ほとんどわかっていない状態でした。もちろん、Google AnalyticsやSearch Consoleは使っています。ですがこれらのツールの見方も、使いこなし方もほとんどわかっていなかったので、手探りでやっていたような状態です。
上記をClaude Codeに聞いてみたところ、すぐに具体的なプランを出してくれました。AnalyticsやSearch Consoleでどこをどうすれば良いのかの操作も教えてもらえます。
まだ、この試みを始めたばかりではありますが、自社のWebサイトについて、気にはなっていたけど手間が億劫で見ないふりをしていたことも、AIに頼めばどんどん作ってくれるので、サイトの更新や作り替えが楽しくなってきてしまいました。
Webサイトのソースコード自体はGitHubでも管理しているので、他の社員がメンテナンスしたいと思ったら、Gitからソースをクローンして、プロンプトでやってもらいたいことを頼むだけ。専門知識がなくてもメンテナンスできるので、ハードルがとても低くなりました。といいますか、そもそもの手間が少ないのでわざわざ他の社員に頼まなくても私がプロンプトを打って待つだけでいいような気もしておりますが笑
AI活用の一つのヒントとして、ご参考になりましたら幸いです。
株式会社ナレッジエックス
代表取締役 中越 智哉
「面倒だなと思った作業があったらそれがAIの使いどころ」――このコラムでご紹介したような使い方を、業務の中で実際に回せるようになるための研修をご用意しています。AI研修の登壇を数多く重ねてきた講師が、貴社の業務の文脈に置き換えて実施します。
各コースの詳細はAI研修のご案内にまとめています。どのコースが適しているかのご相談、お見積り、内容のカスタマイズのご相談も承ります。